英語に自信がない?発音にこだわって読み聞かせしなかったらもったいないよ!
2017/03/13
英語が苦手で発音が不安だって、読み聞かせしをしていいんです!
子どもには、きれいな発音の英語を身につけて欲しい。だからネイティブ以外の発音は聞かせ無い方が良いのでは?そんな心配から、英語絵本の読み聞かせをするかどうか、迷っているお母さんも多いのではないでしょうか。
でも、『ネイティブみたいにきれいな発音じゃなければ恥ずかしい』というのは、時代遅れな考え方なのです。
ネイティブの英語ですらキレイな発音とは限らない
このビデオでは、イギリスの少年が24種類の「訛った」英語を披露しています。同じイギリスでも出身地域によって英語のアクセントに特徴があります。他にも、アメリカ、イタリア、ドイツなど、国ごとの訛りも上手に再現しています。日本人の話す英語も登場しますよ。
The English Language In24 Accents
実は少ない!ネイティブ・スピーカーの割合
そもそも、世界中で英語を実用レベルで話すことができる人間は、全体の25%ほど。世界の総人口がおよそ70億人ですから、そのうち25%の17.5億人が英語を話せるという計算になります。
さて、この17.5億人のうち『英語が母国語である』ネイティブ・スピーカーの人口がどれくらいかと言うと、わずか22%に過ぎません。残りの78%は『非』ネイティブ・スピーカーというわけです。

Harvard Business Review 2012.10をもとに作成
世界の英語人口のなかで、ネイティブ・スピーカーの方が少数派というのが、21世紀の現実です。
さらにネイティブ・スピーカーでさえも、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなど、国によってそれぞれ特徴のあるアクセントで、英語を話していることを考えれば「これがネイティブ英語の発音」と決めることすら難しいと言えるでしょう。
大切なのは発音なんかじゃない、“何を伝えたいのか”です
NHKのスーパープレゼンテーションで有名な、TEDカンファレンスはご存知ですか?
TEDカンファレンスでは、学術・エンターテインメント・デザインなど、世界の様々な分野の人物が、最先端のアイデアについてプレゼンテーションを行ないます。
インターネットを通して動画が無料配信されているため、英語を勉強するための教材として、また、プレゼンテーションのスキルを学ぶためなど、目的をもってTEDを利用している人も少なくありません。
しかし、なにより、素晴らしい知識・アイデアに出会うことができるため、多くの人に注目されています。(TED Talks)
日本人TEDスピーカーの発音を聞いてみよう
2013年に世界中で行われた、TED出演オーディションに日本人で唯一選ばれたのが、ヨーヨー世界チャンピオンにして、シルク・ドゥ・ソレイユのアーティストでもある、BLACKさんです。
まずは、動画をご覧下さい。パフォーマンスも素晴らしいですよ。
英語の発音はネイティブ並みとは言えませんが、想いがしっかりと聴衆に伝わっていることが動画から良くわかります。
BLACKさん自身も、手記の中で、「パフォーマンス以上にスピーチを評価された」と綴っていて、講演後には多くの反響があったといいます。
日本語訛りの英語であっても、語られた内容に聴衆の心は大きく動かされたのです。
我が子には、英語の発音なんて些細なことにこだわるよりも、BLACKさんのように自分の情熱を追いかけて、世界の舞台にチャレンジして欲しいと思いませんか?
さあ、英語絵本の読み聞かせにチャレンジしよう!
英語を話す人のうち、8割弱が『非』ネイティブ・スピーカーである現代、きれいな発音にこだわる必要はありません。
英語は自分の想いや考えを伝えるツールであり、大切なのは『英語で何を伝えるのか』その内容です。ですから、英語の発音以前に、自分の考えを相手にわかりやすくまとめる思考力、表現力が必要だということを忘れてはいけません。
親子で会話しながら(合間の会話は日本語でOK)読み聞かせをすることは、日常のなかで、英語に触れる時間を習慣とするだけでなく、子どもの言語能力、思考能力を伸ばすための下準備にもなるのです。
お気軽にご登録ください(無料)
会員登録していただくと、300冊以上の英語絵本を音声つきで視聴できるオンライン図書館「タンブルブックス」&100冊マラソン厳選絵本リストの朗読音声をご利用いただけます。