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英語教育

知ってた?子どもに英語を教えることの怖〜い弊害

2017/04/06


グローバル化が進む現代、乳幼児の頃から子どもに英語を教えるのは当たり前!と考える親御さんも少なくありません。とはいえ、小さな頃に母語である日本語を疎かにして英語を教え込むことは危険です。

母語と母国語の違いを言えますか?

私たち日本人にとっては、

「母語」=「母国語」=「日本語」

と、母語も母国語も同じく「日本語」であることがほとんどですが、実際にはそれぞれ定義が違います。

「母語」は幼児期に生活環境の中で自然と身につける言語であり、主に母親から継承する言語です。

いっぽう母国語はいわゆる「公用語」であり、国によっては複数の公用語が存在します。たとえば英語圏というイメージが強いカナダでも、州によってはフランス語が公用語として認められているのです。

母語が決める!?習慣と認知能力

私たちは意思疎通のためのコミュニケーションツールとしてだけでなく、何か考える時にも、無意識に頭の中で母語を使用しています。このことから思考や認知能力までもが、母語によって影響を受けるという考え方があります。

たとえば、オーストラリアの小さなアボリジニの集落で使われている、彼らの母語には「右」「左」という言葉がありません。そのため、「右に曲がって」と説明しても理解できず、「西に曲がって」というふうに方角を指定する必要があります。こうして使われる言葉から、彼らが常に「方角」を把握しているということがわかります。

ちなみに行動経済学者のキース・チェンは使う言語と貯蓄率には強い相関関係があると主張しています。

吹き出しアイコン をクリックして日本語字幕を表示させることができます。

第2言語の習得さえも母語のレベルに左右される

移民の多いカナダ トロント大学の教授、ジム・カミンズ教授の研究によると、母語の熟達度によって第2言語の伸びを予測することができるといいます。

たとえば、母語で「時間の概念」を理解できていれば、英語で時刻を言えるようになるのは容易であるように、母語で概念を理解していることについて、それを表現するための言葉を学習することは簡単です。

さらに第2言語の習得のみならず、母語はその後の発達における重要な土台となります。幼児期に母語である日本語を疎かにして、英語を教え込むことの危険性は次のように指摘されています。

母語が最も急激に発達するのは2歳から4歳ごろといわれています。さらに、母語で学習ができる力を養うには9~10歳ぐらいまでかかると考えてよいでしょう。

このいちばん大切な時期に、日本語に接する機会が減ったり日本語より外国語に接する時間が長くなったりすると、日本語の発達が止まり、さらにはそれまでに培った日本語も失われていく危険性があります。

思考能力や学習力を高めるには、土台となる日本語がしっかりしていることが大事です。

出典:公益財団法人 海外子女教育振興財団「母語の大切さをご存知ですか?」

日本語限定?あなたには虫の「声」が聞こえますか?

日本語の特徴について良くわかる、こんなエピソードがあります。

東京医科歯科大学の角田忠信教授は、1987年キューバで開催された学会後のパーティーで、激しい「蝉しぐれ」に気を取られていました。

しかし、パーティーからの帰途、キューバ人の男女にいくら「セミの声」を指摘しても、二人は真剣に聴き入っては不思議そうに顔を見合わせるばかりだったと言います。なぜなら、彼らの耳には虫の声が聞こえていなかったからです。

3日めにようやく男性のほうが、虫の「音」に気づくようになったといいますが、それ以上関心を持つことはなく、女性の方はついに1週間してもわからずじまいだったそうです。

このことから角田教授は生理学的に、日本人と他民族との脳を比較し、どう違っているのかを徹底的に追及しました。すると、私たち日本人(日本語を母語とする脳)は、虫の声、風や雨などの自然音などは言語とおなじ「左脳」で聞いており、西洋人の脳では音楽とおなじ「右脳」で聞いていることがわかったのです。

私たち日本人が、虫の鳴き声を「虫の音」ではなく「虫の声」と表現するのは、このような日本語脳の働きからきているのではないでしょうか。

日本人初のノーベル賞を受賞した理論物理学者、湯川秀樹博士は角田教授との対談でこのように語っています。

日本人はいままでなんとなく情緒的であるというていた。(西欧人が)論理的であるのに対して、より情緒的であるといっていたのが、構造的、機能的、あるいは文化といってもいいけれども、そういうところに対応する違いがあったということが、角田さんのご研究ではっきりしたわけです。

そうするとそこで私が考えますことは、その違うということを生かすという方向です。違うということは上とか下とかいうことではなくて、その違いということを生かす。

(中略)違うがゆえに独創的なものが生まれるのである。西洋に比べてあかん、劣っているという考え方が根深くあったけれども、そういう受け取り方をしたら劣等感を深める一方です。

「違うがゆえに独創的なものが生まれる」とすれば、日本語を母語として持つことは「人類に多様性をもたらす」とも言い換えることができます。

まとめ

  • 母語は人間の思考、認知能力、習慣 にまで影響を及ぼし、その後の発達の土台となる
  • 母語が熟達していれば、第2言語の習得も容易になる
  • 母語は幼児期、主に母親から継承する
  • 日本語の脳はユニークである
    (虫の声、風や雨などの自然音を言語と同じく左脳で聞いている)
  • 乳幼児期に、むやみに英語づけの環境に子どもをさらすことで母語の発達が妨げられてしまう

お子さんに早くから英語を教え込んではいけません。英語絵本の読み聞かせを地道に継続しつつ、日本語での会話で母語を定着&発達させることが、将来かならず英語の習得にも役立つのです。

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