日本人が英語だと思いこんでいる言葉の中には、実際には海外で通じない、いわゆる「和製英語」が少なくありません。
まずは海外では通じない和製英語をご紹介
※ 英単語をクリックするとGoogle翻訳が開きます。スピーカーのマークから実際の発音を聞いてみよう!
◆ ウィルス → virus
英語での発音はカタカナで表現するなら「ヴァイラス」。日本語でも、昔はウィルスではなく「ヴィールス」と言っていました。(日本ウィルス学会のホームページによれば、昭和24年には「ヴィールス談話会」が発会したと記録されているそうです。)ラテン語やドイツ語の発音「ヴィールス」が元になっているようです。
◆ ガソリンスタンド → gas station
ちなみに「gas station」はアメリカ英語。イギリスでは英語のことを「petrol station」といいます。
◆ クレーム(苦情) → complaint
「claim」という英語もあるのですが、日本語でいう「苦情」ではなく、「主張、請求」という意味で使われます。
◆ スキンシップ → physical contact
子育て中なら良く使うこの言葉も、実は英語では全く通じません。Wikipediaによれば「1953年に開催されたWHOのセミナーで、アメリカ人女性がたまたまつくった言葉」とのこと。お隣の韓国では、「スキンシップ」という言葉を日本から輸入してそのまま使っているようです。
◆ アクセル → accelerator
日本語のアクセルは、本来の「accelerator」という英語を短縮したもの。「L」と「R」が並んでいるこの単語、発音はなかなか難しいかも!?ちなみに「ブレーキ」は「brake」で英語でも変わらずです。
◆ コンプレックス → inferiority complex
日本語のコンプレックスは「劣等感」という意味合いですが、英語では「complex」という単語だけでは通じません。
◆ ビニール袋 → plastic bag
ビニールに対応する言葉は、vinylですが、コンビニなどでもらうビニール袋を表すには「plastic」を使います。ペットボトルも同様で「prastic bottle」です。
◆ オーダーメイド → made‐to‐order
オーダーメイドは和製英語です。洋服では「tailor made」が使われたり、その他に「custom made」は幅広く使われています。
世界で通じる!日本語がそのまま世界共通語になった言葉
和製英語とは逆で、日本語がそのまま、世界で通用する共通語となったものもあります。
◆ 絵文字:Emoji
日本発祥の絵文字文化。海外でもそのま「Emoji」で通用します。内部告発サイトウィキリークスによれば、アメリカCIAがハッキングによって収集していた情報の中に、次の様な絵文字も含まれていたとか!?いったいその目的とは何なのでしょうか(笑)
∩(・ω・)∩ ¯\_(⊙︿⊙)_/¯
◆弁当:Bento
日本文化に関心が高いフランスが、その火付け役とも言われています。パリにはランチタイムになると行列ができるお弁当屋さんもあるとか。唐揚げ弁当、シャケ弁当など日本の定番がそのまま販売されているそうです。
◆先輩:Senpai
漫画やアニメと共に海を渡り、該当する英語がなかったことからそのまま「Senpai」と表記されたようです。同じく「後輩」もそのまま「Kohai」です。該当する英語が存在しないというのが、意外な感じがします。
番外編!これって標準語じゃなかったの?北海道の言葉
北海道で使われている言葉は、比較的訛りが少なく、そのため大手企業のコールセンターなども多く進出しています。しかし、北海道民が「標準語」と信じて使っている言葉には道外で通じない言葉も少なくありません。道産子の筆者が送る番外編です(笑)
◆ ごみステーション → ごみ収集所
北海道のごみ収集所の案内は、もれなく「ごみステーション」と書いてあります。道外に出たときうっかり使って、「ステーション?なにその駅?」と笑われ、初めて「標準語じゃなかった」と気づいた道民も多し。神戸や岡山などでも「ごみステーション」という言葉が使われているという噂もありますが、真偽のほどはいかに。
◆ おっちゃんこ → おすわり
小さい子どもに向かってのみ使われる言葉。道外から転勤してきた方が、「おっちゃんしなさい(「こ」省略バージョンもあり)」と子どもに言っているママを見て、「どこにオッチャンがいるんだろう?」と不思議に思ったというエピソードも。
◆ サビオ → 絆創膏
よくよく調べてみれば、某メーカーの商品名そのもの。しかし北海道では「サビオ持ってない?」「サビオ貼って」など、普通に絆創膏という意味で使われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ご紹介した和製英語は、ほんの一部なので興味のある方は調べてみて下さい。いざという時に、言葉が通じないという危機を回避できるかもしれません。
こうして見ると「言葉」とはその土地に住む人々によって、生き物のように変化しつづけながら根づいていくのだなということが良くわかりますね。